医師志望理由


医者家系ではない私が、医師を目指した理由は、母が患っていた慢性関節リウマチに端を発します。母は姉を出産後より同病を発症し、内服加療を受けつつも、酷い関節痛に苛まれていました。私を身籠った時にはその持病に加え、高齢出産から、胎児である私の先天異常の可能性(超音波画像診断もできない時代でした)も強く疑われ、主治医ならびに親戚からも堕胎を強く勧められたそうです。しかし、父の「もう一人男の子が欲しい」との強い希望から、有難くも、私はこの世に健康に(生まれた時には歯が生えてましたが・・)、生を受けることができました。

When I grow up, I'm gonna be a doctor.
こんなヨダレかけはつけてなかったです・・

幼少期よりみてきた母親の腫れた手足や関節痛症状は、幼いながらに私に病める者への配慮や気配りを身に付けさせ、長ずるにつれて「母の病気を治してあげたい」という想いから、 医師になるという目標を私に与えてくれました。また、私が小学校6年生の時には父が大腸癌の手術を受け(幸いにも現在も元気です)、この時の父の入退院に伴う、何か悲しく切ない記憶も、私の医師という職業選択に大きな影響を与えました。

 

現在、私は整形外科医や膠原病内科医などの直接的に母の病気を看る立場にはありませんが、幼い頃の純粋な気持ちや、この世に生を受けた感謝の気持ちを常に忘れず、少しでも人の役に立ち、人に必要とされることを目標に、医師という職業を全うしていきたいと考えております。